たんぽぽ日記 リーダー’S 2003年5月号
“リーダーの所信表明”の巻

  機関紙ではまたまた半年ほどご無沙汰してしまいました。そうこうしているうちに新年度も始まり、なんと私、リーダーなんかになってたりして、ちょっとビックリ。かなりドッキリ。ということでこのたんぽぽ日記もちょいと新装。「リターンズ」から「リーダー'S」にしてみました。とりあえず、今年いっぱいはこれでお願い致します。
  すごーく正直な話。リーダーに、という話は結構前からあったりしたのですが、私はずっとやる気ゼロでした。それは、たんぽぽというのは雑多な集団としては人数も多く、しかも東京の手話界では結構有名な団体です。そこの長になるには、それ相応の力が必要で、私にはそれに相応しい能力はありません。それに、たんぽぽの活動は私の活動の一部分なだけだと考えてきました。参加している活動も好きなものだけ選んで、面倒な部分は他人任せ。そういう姿勢の人間はリーダー不適格。そう思っていました。さらに私の性格。実は人見知り激しく、団体行動がとっても苦手で、個人行動が大好きです。言動は厳しく、誤解を与えることも多く、敵を作ることは得意でも、仲間を作ることは不得手。集団の中にあっても、裏で糸を引き策略をめぐらす、というタイプで、誰からも愛される存在になるとか、そういうことはありません。影の人であり、表の顔になることはありえない、と思っていました。そういうことで、昨年サブリーダーを降りた時点では、徐々にたんぽぽからは身を引いていく予定だったのです。
  それが何をまかり間違って、1年経ったらリーダーになってしまったのか。まったく逆方向を辿る展開に何があったのか? それは昨年の・・・ というのはナイショ。ただ、そこには、というか昨年1年間のうちに、私の中での大きな転機となる出来事がいくつも重なり、その結果大きな決断があったとだけ言っておきましょう。その決断の一つが、たんぽぽのリーダーになることだったのです。
  最近のたんぽぽを見ていて、私がとても不満に思っていたのは、「このサークルは何がしたいんだかよくわからない」ということでした。手話サークルだから、手話を大事にしたいと言っている。そのくせ手話を使わずにおしゃべりをしている人がいる。「聞こえない人のことを理解したい」と言いながら、学習に聞こえない人がいない、誘おうともしない。聞こえない人も「自分たちのことを大事にして欲しい」と言いながら、わがまま勝手にやるだけで責任を持とうとしない。信頼を得ようとしない。「地域の活動への参加」と言ったって、参加しているのは一部の人だけ。満足な準備ができないからと言って地域からの依頼を断ろうとする。「お互いに助け合って」と言いながら、準備をする人とそれに乗っかっているだけの人がはっきり分かれている。メンバーの要望に対して、サークルとしての方向性を見出せていない。誰もが何をしようとしているのか、分かろうともしない人と分からせようとしない人がにらめっこしてる。そんな状態。中途半端と矛盾。自分の嫌な部分と似ているだけに、余計によく見えてしまう。でも、その見えていることに対して、自分はどれだけそれを改善しようとしてきたか? 関わっているくせに、それに責任を持とうとしてきたか? それを考えた時、責任を持ってやっていこうじゃないか。そして、抜本的に改善していくなら先頭に立ってやっていくしかないんじゃないか、と思い立ったのです。
  リーダーになって、やりたいことはすごくたくさんあります。その中でも、まず私が掲げていきたいこと。それは、「一人一人の活動をみんなの活動に!」ということです。今現在でも、たんぽぽはいろんな委員会に参加しています。それらの委員会活動って、結構面白いことをやっていながら、何故か今までみんな知らずに来ていました。そういうところの情報をどんどんオープンにして、どうせだからみんなでやっていこうよ、っていう形にしていきたいのです。いや、そんな堅いところだけじゃなく。例えば、「○○さんが他のサークルに行って、こんなことを教わってきました」っていうのをみんなに紹介してくれても良いし、「普段、私はこんな活動をやっているんですけど、参加してみませんか?」というお誘いがあってもいいと思います。たんぽぽにはいろんな人が集まっています。その人たち一人一人を活かせるような、そしてそれをみんなで共有できるような活動をしていかないともったいない、と思います。サークルは原則自由なんだから、その自由をもっと享受・活用しようじゃありませんか。
  以前にある人から「サークルは楽しいだけじゃ務まらない」と言われたことがあります。確かにサークル活動にはやっていくことの中に義務的な部分も多少はあります。一面ではそれも事実です。でも逆に私はこう考えます。「サークルは楽しくなければ意味がない」・・・サークルはあくまで自発的な活動なんだから、楽しい、と思ってやっていないと務まりません。もっとシンプルに、楽しむ。楽しいサークルにする。私がリーダーのあいだ間は、誰もが毎週火曜日を心待ちにする。たんぽぽと関われることを楽しみにしている。そういう活動に、サークルにしていきたいと思っています。私の欠点や能力不足はみんなが補ってくれるものと信じて。

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