こぼれおちるもの

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手のひらで水をすくってしばらく経つと、いつの間にか水は手のひらから消えてしまう。
消えてしまうというよりも、指の間から、隙間から、染み出していってしまう。
何度も、手のひらに残るようにすくってみても、固く手を閉じたつもりでも、水は手のひらからこぼれおちている。
すべては元の黙阿弥だ。

そんな感じで、どんなに手を尽くして頑張ったと思っても、結局何もなしえていなかったと思えることがある。
誰かを救おうとして、結局は独りよがりで、誰も救えていないって思うことがある。

そんな無情感にさいなまれながらも、それでもすくってしまう。
きっと今度こそは残せるのではないかと。
何度も何度でも。
もしかしたら永遠に無駄な時を過ごしているのかもしれないのに。

こぼれ落ちたものはどこへいくのか。
もしかなうなら、地面に落ちて、草花に栄養を与えるものになってほしい。
私の手に残らないのなら、あなた自身が誰かの役に立ちなさい。

そう願ってやまない。

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このページは、zyoyatakuが2008年6月23日 23:45に書いたブログ記事です。

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