2012年5月21日金環日食
ある意味世紀の一大イベント、ってノリだったんですが、終わった後に職場の方から「でも金環日食って、毎年世界のどこかで見られるんですよね」って一言をいただきました。ええ、確かにそうです。毎年っていうわけでもないですけど、世界中たどっていくとそれなりに頻繁に見られます。
でも、旅行も何もせずに自分が普通にいる場所で見られるのって、生涯に一度あるかないか。現に東京では次は300年後とかなんですから。

そう、今回日食の観察にあたってはさんざん「肉眼で見てはいけません」とか、「日食用グラスを買いましょう」なんて言われてて、今迄ってそんなに日食グラス買えって言ってたっけなぁ?って思ったんだけど、実際、この日食の話って一年前くらいからメーカーさんは日食グラスを企画してて、結構当て込みつつ、そんなに盛り上がってないのにいろんなメーカーが参入して作りまくってました。で、それを売るためかどうか、いつからかマスゴミが「日食グラスを使いましょう」なんてしきりに言い始めてたんだけど、それって、そういうメーカーさんから圧力なのか何なのかがかかった結果があるんじゃないかと思えました。
で、あげくには「遮光性能が危険なものもあるから気をつけましょう」とか、なんか煽っておいてそういうのって・・・って思っちゃいましたね。
まぁそれはともかく。
前々日くらいから、どこで観察するのがいいのか、ってのを調べながら通勤し、とりあえず東の方向に開けていて、あんまり人もいなさそうな場所を選定。
当日の天気を気にしつつ、でも天気には逆らえないし、ずいぶん前から雨の予報もあったんで、「晴れればラッキーだ」くらいに思ってました。

まぁ自分が思うんだから、他の人も思ってかもしれませんね。
選定したのは青山霊園外人墓地近くの通り。桜の写真の時もここで桜並木を撮りましたが、前が開けていて、通ってると六本木ヒルズや東京タワーのてっぺんも見える。そしてこの日の太陽はミッドタウンの上に見えるという、なかなか良い場所です。
おそらく、カメラが良ければそのミッドタウンと合わせてとれたかもしれませんが、そんな性能のカメラはもっていない・・・。
道路の邪魔にならないように、広めの歩道の端っこにバイクを停めて、三脚を取り出し、観察と撮影を開始。
この時7時15分くらい。
金環の最大時間が東京では7時34分とのことだったので、ちょっとだけ早く来て練習も兼ねて撮影。

という、だんだん三日月型になりつつある太陽を撮りつつも、実は雲がだいぶ出てきていて、遮光板で隠すとよく見えない状況に。さらに、後悔したのが、遮光板をちゃんとカメラのレンズに取り付けるように加工すればよかったのに、手で隠せばなんとなかなるかな、と思ってたのですが、コンデジのレンズって、意外にグラグラしてて、手で覆いをつけると、結構ブレができてしまうってこと。
やっぱ良いカメラが欲しいなぁ、と思ったけど、そんなもの買ってる余裕はありません。。。
なんて、思いつつ、ついにその時を迎えました。

金環食です!!
さらにブレが面白い効果を生み出してこんな写真も。


という、面白い写真が撮れてたんですが、実際に、かなり瞬間瞬間で雲の切れ間から見えてたので、写真撮ってるの相当焦ってました。

普通に逆行の景色写真・・・。
そう。金環日食って、想像してたより全然明るかったんです。その太陽に隠れる月との割合が、だいぶ月が小さい時ってのもあったと思うんですが、想像してたのは、太陽だけじゃなくて景色全体が夕暮れみたいにもっと黄金色になるんかなぁ、なんてイメージを持ってたんですが、ほんのちょっと光り弱まったかな、程度で、それも曇ってるから雲のせいじゃない?っていうくらいの感じで、お外は全然明るかったんです。
ホント、太陽の光って偉大。

そんなこんなで、リング状から解き放たれた太陽はまた元に戻っていくのでした。
というのを、撮ってる時間はあまりなく、出勤時間が近づいているので、三脚を片付け、撮影場所を離れたのでありました。
終わってみればなんてことはなかった、という感じもありましたが、やはり世紀の天体ショー。
この目で見れて良かったなー、と思いました。
太陽を肉眼で見ちゃいけませんって言うけど、ある程度この目に焼き付けておくってのは、やっぱ大切。(いや、そりゃ人にもよるとは思うけど。)
写真撮ってましたけど、遮光板とカメラと、そして自分の目とで見ながら堪能いたしました。
次、北海道では18年後の2030年にあるらしいんですが、人生に余裕があれば行って見たいな、と思いました。
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