人の痛み

今日も月に一度の病院通い。
生まれつきこのかたアトピーの私にとって、一時は薬に頼らずと思っていたものの、どういう方法でも良くもならないので、もうここ数年は、というか、十数年になりつつあるが、用賀にある名医と言われている医者の元に通っている。
が、名医と評判があったのも十数年前なので今はどうかわからない。一応、新しく自前の医院を建てて未だに客も切れずに予約が取りにくいところを見ていると名医なのかもしれないが、実は自分との付き合いにおいては、特にどこをどう見てくれるわけでもなく、もうずーっとコチラの自己申告で薬をもらっているだけなので、本当に名医なのかどうかはあやしい、と思っている。
でも今さら変えるのも面倒だし、前に一度家の近くの医者にしたら、薬が出てくるのにめっちゃ待たされたこともあって、もうある意味ツーカーで話が通じる医者と薬局の方がなにかと楽だし、月に一度用賀辺りに行っておしゃれにランチしたりとかも楽しみになってしまっているので、ずーっと通っている。そんな感じだ。

私のアトピーは時にひどくなったりしつつ、薬を塗っていればある程度小康状態を保っている。
変なことに、体全体がまぁどこかしら痒いのだが、そのひどく痒くなる部分が、なんか転移するというか、何年かおきに違うところに変わっていく。
で、ひどいところはだいたい血だらけ膿だらけになってたりするのだが、それは自分的にはある程度慣れているのだが、人から見るとやっぱ気持ち悪いか、汚いかと見られる(と思う)ので、できるだけそういうところは隠そうと思っているが、なかなか難しい。
子どもの頃、というか、幼稚園の頃からこのアトピーが元でいじめられたりもしたので、ぶっちゃけ見られたくはないのだが、でもそうはいっても痒いし、という葛藤があって、まぁそれを薬によって抑えているわけだが、その薬塗るのもベタベタになったりして、人から見るとあまり気分もよくなさそうなので、ゆえに人付き合いがしづらくもなったりするのである。
未だにそうなのだから、きっと思春期の若者は大変だろうなと、今さら人ごとのように思うのだが、思春期の頃は実際おしりのあたりが痒かったりして、パンツ3重にはいてみたりとか、今思うと笑えるような努力をしてたりしたんだけど、あまり人付き合いが嫌になるとかそういう考えはなかった気がするから不思議だ。
たぶん、今の方が人恋しいからかえってそう思うのかも知れない。

毎日、いつ何時もどこかしら痒いのが日常であり、時に痒みがガマンできないと引っ掻いている。
という状態を思うとき、人から見られるのも嫌だし、この痒みが我慢できない自分にも苛立ちつつ、でも痒いものは痒いし、それで寝不足になったりして体調悪かったりするし、「もうどうにも病気だよ!」って実際に病気なんだけど、この辛さを人はわかってくれないものだと思っている。
でも、ふと今日思ったのは、普通、アトピーでない人は、私以外の人は普段は痒くないのか? どのくらい痒くないのか? というのが実は自分もよくわかっていないってことだ。
蚊に噛まれれば誰だって痒くなる。じゃあそういう異常事態(?)以外はかゆくないのか? よくテレビでメンタームのCMとかで「夜中に乾燥で痒くなる」とか「あせもの痒み」とかってのに効く薬が売られているが、実は世の中の大半の人も痒いんじゃないか?とか、自分以外の人は日々どういう状態にあるのか? って、よくわからない。

そう、自分のことを他人もわかってくれないかもしれないが、私も他人のことはよくわかっていないのだ。

人それぞれ、千差万別。
「相手のことを考えて」とかよく言うけど、実際には、その相手にならない限りわからないことっていっぱいあるんじゃないかと思う。
私のこの痒みとか、体験しようにも体験するのも難しいし、逆に私自身も痒くない状態とか、その時にどうなるのかなんて、なったことがないからわからない。
それなのに、わかったつもりで話をしちゃってて通じない、って、そういうことって、実にたくさんあるような気がしてきた。

だからどうこうってのはないんだけど、どこまでつきつめても自分は自分、他人は他人なのかも、と思いつつ、でもわかり合おうとするためには、コミュニケーションとっていくしかないんだよね、って思う。黙ってちゃ何もわからないから。
そう、誰もが相手を慮っても、すべてがわかるわけじゃないから、「どうせわかってくれないし」なんて拗ねても意味のないことなのだ。わかってもらうためには話さないといけないし、でもある程度までわかってもらったところで納得というか、妥協するしかないのだ。
わからないものはわからんのだから。
と、つべこべ言ってないで、自分は病気を治すよう、努力すべきである・・・とは思う。
単に、自己管理ができてない証拠でしかないから。
たぶん、このアトピーをある程度沈静化できたら、やっと大人なんだろうな。

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このページは、zyoyatakuが2012年11月10日 01:49に書いたブログ記事です。

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