本は書店で買おう

何を当たり前のことを、って話なんだが。

電車通勤をするようになって本を読む時間ができたので、再び本を読むようになった。子どもの頃は図書館に行くのがとても楽しみだった私だが、大人になってからはあまり読まなくなっていたので、なんだか懐かしい感じもする。
そんなわけで、通勤時、スマホをいじりつつも合間に、しかもめっちゃ読むの遅いので、そんな私でも読んでて前後を覚えてられるものってことで、適当に書店で見つけた軽い内容のもの買っているのだが、今一番はまっているのが「ぶたぶた」シリーズだ。
矢崎在美さんという作家さんの書く、「山崎ぶたぶた」という名前の生きてるぶたのぬいぐるみが出てくるお話で、すでに全部で22冊も刊行されてて、それぞれに「ぶたぶたの○○」とか「○○のぶたぶた」って、ぶたぶたさんはいろんな職業に就いてたりして、各巻に特につながりはないんだけど、とにかくぶたぶたさんがある意味キーマンになったりすることで主人公達がちょっとだけ幸せになっていくハートウォーミングな物語なのだ。(大雑把にまとめ過ぎだが。)
どちらかというと子どもでも読めるような軽い話が多いんだが、言い回しや出てくるアイテムなどが自分のツボにはまってて、数冊読んだ時点で、もうこれは全巻読破するっきゃないって全巻を揃えてしまい、でも、そればっかり読むのも偏るなあと思いながら、ぶたぶたさん読んだら別のを1冊読んで、それ終わったらぶたぶたさんの1冊読んでという形で読み進めている。

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ぶたぶたシリーズはお財布にやさしく、全部文庫で出ている。ので、1冊600円程度。22冊全巻買っても単純計算13,200円。うち、印税として作家さんにいくのは1割なので、1,320円也。
ってところで、「え? そんなもの?!」と思ってしまう。
22冊全部読むのに、おそらく半年くらいはかかる。まあそれは通勤の合間に、他の本も挟みながらって読み方をしてるからってだけで、実際読んでる時間にしたら丸2日=48時間くらいで読めちゃうような気もするんだけど、それでも、それだけの楽しみを与えてくれるものなのに、作家さんには1,320円しか上げられないなんて、なんかすごく可哀想な気がする。だって、エアコンの工事とか読んだら1時間くらいの作業で全巻買うくらいの金額取られちゃって、そのうち工事の人にはもうちょっと払われるだろう。そういうのと比べるのは何か違うってことだろうけど、作家さんが1冊の本を書き上げるのにどのくらいの時間がかかるか知らないが、私は全巻買ってあげても、ファミレスでディナーを1食食べさせてあげることくらいしかできないなんて。
それを考えると、えらく割の合わない仕事のような気がしてくる。そんな割の合わないものなのに、書いてくれて、読者に楽しみを与えてくれてるのだ。その人にわずかな、それに見合った報酬も払えずどうしよう、とか思う。

作家さん自身もこうした提言を行っている方もいる。

エンタメの未来が危ない!
作家・有川浩が決意の緊急提言「新刊本を買う意味」
(現代ビジネス 2016年3月6日記事)

そう、応援する作家さんにはぜひ儲けていただいて、次の本を書いてもらわなければいけないのだ。
古本屋で買えば安く手に入るかも知れないが、それじゃ作家さんが続けていけないのだ。
それに値しない作家なのかどうかは、読んでみないとわからないしって言うなら、買って読んで、損したって思えば文句言えばいい、次買わなきゃいいのであって、その対価も差し出さずに文句言っちゃいけない。
図書館も、まあ私もかつてはたくさん利用させてもらったけど、それは子どもの頃のことで、ちゃんと稼ぎのある大人は本は新刊本として書店でちゃんと購入すべきなのだ。それはある意味、自分の楽しみを確保し続ける自分のための投資でもあるのだ。

別に本だけではないんだけど、何でもかんでも安けりゃいいとか、タダで手に入れば儲けものと思うのは間違っている。
それは、後々で自分の首を絞めることになる。
ちゃんと対価を払ってビジネスとして成り立たせて、なおかつその恩恵を自分も被ること。
それが正しい姿だと思う。
本が好きなら、本を買おう。ちゃんと書店で。

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応援の意味でもご紹介
ぶたぶたシリーズの著者、矢崎在美さんのブログ「「矢崎電脳海牛ブログ」

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このページは、zyoyatakuが2016年3月14日 00:35に書いたブログ記事です。

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