大事なのは手段より目的

またも5ヶ月も放置してました、このBLOG。もう頑張ろうなんて言いませんのでたまの更新を気長に待ち望んでください。
ということで、この5ヶ月の間もまあいろいろあったのですが。

今日は「メガネで見る字幕ガイド」端末のお試しということで立川シネマシティに行ってきました。
このシネマシティは極上音響上映とかしたりなど話題の映画館でして、私も一応会員登録しています。

「メガネで見る字幕ガイド」は、エプソンのスマートグラスMOVERIOを使用して邦画の聴覚障害者用の字幕を見るという試みで、9月から10月末まで全国4つの都市(立川、川崎、名古屋、大阪)の映画館で端末貸し出しを行っているものです。
特設サイトがこちら。→ http://npo-masc.org/glasses/
前日の23時までに申込が必要なんでちょいと面倒ですが、まあ今までの字幕上映・・・上映期間が1ヶ月あってもそのうち3日間だけのそれも早朝の1本だけとか、上映開始と同時じゃなくて、1週間とか2週間遅れて字幕が付くようになったりtか、そういう状況を考えると、毎日いつ行ってもとりあえず字幕が準備されてるという環境になっただけでも一歩前進という感じになります。
(でもこの端末貸し出しも期間限定ですが・・・)

で、始まったはいいけど観客動員に苦戦しているという話を聞き、私もサークルの機関紙で記事にしたりとか影ながら応援してたんですけど、そもそも自分が試してないのにお勧めするのもどうなのか?という思いに至り、重い腰上げて見に行くことにしたんです。
でも、なんで重い腰になっていたかというと、字幕付与の対象になってる映画があんまり見たいと思えなかったから。
福山雅治氏主演の『三度目の殺人』か、東野圭吾小説原作の『ナミヤ雑貨店の奇蹟』か、もう一個の『パーフェクト・レボリューション』ってのはよく知らんって中から選ばなくちゃいけなくて、まあその中なら東野圭吾作品か、というところで『ナミヤ雑貨店の奇蹟』をチョイスして行くことに。

まずは上記の専用サイトで字幕端末の予約をし、立川シネマシティの自分用のページで映画チケットを予約し、いざ映画館へ。
で、最初に困ったことは映画館のどこへ行けば端末が借りられるかがわからなかったこと。予約時点で案内のメールが送られてたんですが、そこに特に書いていない。
立川シネマシティはちょっと特殊な作りで、総合の受付みたいなものがなくて、映画館が何階かに分かれてて各階にある上映シアター事に受付があるのである。素直に読めばその当該映画の上映場所に行けばいいんだけど、メールに
≪10/26(木)~10/31(火)までの予約を受け付け中です。 シネマ・ワン 8F kスタジオ≫って書いてあったから、上映階は6Fだったんだけど、ついつい8Fに行って、「ここじゃありません」って言われてしまいました。
まずはそういう軽い行き違いを味わいつつ、6F受付に行くと、たぶん端末利用の申込が入ってたのを捉えてたからか、受付の反対側にいた方がすぐに気が付いて飛んで来てくれました。それは良かったんだけど、使い方の説明が、私が聴者だからすぐハイハイてわかったけど、そうじゃなかったらどうしたんだろうか?という感じで、説明ボードみたいなものもなかったし、その辺が改善の余地有りかなと思いました。

そして端末自体を受付から装着しつつシアター内へ。これも入口すぐを予約したから良かったものの、少し離れた所だったら歩きにくかったかな。
そして端末のことについて言うなら、私は眼鏡族なので、眼鏡の上にこのメガネ型端末、要は眼鏡onメガネになるわけですけど、そうするとすごく字幕位置が合わせにくい。普通にかけると字幕が見えない。そこで端末のツルをずらして何とか見える位置にして。でもそうすると自分の頭の上での固定が難しいから固定を出来る位置を探したりと、ちょいとそこに苦労しました。
でも映画見てる間は、その字幕の位置がある程度自由に動かせるというのも少し利点があって、画面の空いたスペースに字幕を持って来たり、あるいはスクリーン上方にしてみたりと、一度字幕が見える範囲を捉えさせすれば、その後に焦点が合わないとかそういう意味での見づらさみたいなものはなかったですね。
ただそうは言っても眼鏡onメガネ。最初の1時間くらいはよかったのですが、だんだんと眼鏡の鼻アテの部分が痛くなってきて、映画が終わる頃には結構痛かったです。重さというよりも二重にしてる分の締め付け圧みたいな感じでしたね。
あと、見ててうなづいたりするたんびに字幕も動いちゃうのでその辺と、泣かされるところも所々あったんですけど、そういう時も眼鏡onメガネのデメリットで相当に邪魔って感じがして。やっぱりメガネ型端末で字幕見るのはまだまだ相当に改良が必要かな、と思いました。
前に友人と話していたんですが、プロンプターみたいなモノがシアターにあって、それで見られるのが一番良いように思いましたね。
で、端末についてはそんな感じで、返す時にスタッフさんがいなくてちょいと待ち時間があったとか、そういうのはどこでも人手不足で頑張ってるんで仕方ないかな、と思ったり。

それよりも。
『ナミヤ雑貨店の奇蹟』、すごく良い映画だったんですよ。ホント。
周りの声を拾うと「今ひとつよくわかんなかったね」って言ってる人もいるくらい、ちょっとだけ時空を超えたストーリー展開に難解な感じはあって、はじまりのところから伏線がいっぱいちりばめられてるんだけど、それがそもそも伏線なのか何なのかってのが、後々つながっていくと分かりやすいほどに分かってくるんだけど、それこそ最初は「何だこの話?」って思えるのと、最初の魚屋の話がとんとんと進んでいくので、それだけ?みたいな感じもして、半分より後々になっていくといくつかのストーリーが出てきて、それがどんどんつながっていく中で、最後のオチが気になりまくりだして、という感じで、泣けるし感動するし、門脇麦さんや尾野真千子さんが年齢層幅広く演じてる役がなんか愛おしかったり、林遣都君も頑張って歌ったりと、もう出てくる俳優さんたちがそれぞれにいい味出してて、とすごく個人的に気に入ってしまって。パンフレット完売で買えなかったのがとても残念。後で原作買って読もうと思いました。

『ナミヤ雑貨店の奇蹟』のサイト → http://namiya-movie.jp/index.html

というところで。
この映画が良かった分、後悔しました。
今回のメガネ型端末で字幕を見るの話を知った時に、とにかく「この端末をみんな試して、字幕が付くんだから見て」って思ってお勧めしてきたんですが、そもそも誰しも字幕が見たいから映画みるんじゃないですよね。映画見たくて、音が聞こえないからその保管手段として字幕を見てるだけと。
そう、見たいのは映画。
だから、本当は字幕をお勧めするんじゃなくて、まずは映画をお勧めしなくちゃいけなかった。
なのに、タイトルだけから映画は地味、あんまり話題作でもないしって決めつけて、映画をお勧めする気持ちになっていなかった。遅かった映画を見るのが、って思いました。

そもそも、普通に映画お勧めするのに、字幕があるかどうか確認してからお勧めしないといけないのって悲しいですよね。「これ良かったからぜひ見てよ」って何の遠慮も気兼ねもなく言いたいけど、字幕ないから言えないとかって、何か理不尽。そう、すべての作品に字幕が付いていればそんなこと気にせず言える。
今回この端末を借りる人が少なかったらもう次につながらないのだとしたら、なんかそれはちょっと違うって言いたい。そもそも限られたものしか見られないのだったら意味が無い。上映してる作品全部に付けて初めて「試して」って言えるんじゃないかな、と思いました。
逆に言えば、今回こういうメガネ型端末を試すというような機会でもなければ見ないような映画を見て、それをまた気に入ってというのはすごく面白い体験だったわけですけど、やっぱりそういう体験が出来るってのは"見られる機会が与えられて"ってのが最低条件になるわけなので、だから映画業界的にはいろいろ課題があるのかもしれないけれど、まずは全部字幕付けよ。話はそれからにしよ、ってことにしてもらいたいです。


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このページは、zyoyatakuが2017年10月29日 21:16に書いたブログ記事です。

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