映画にオマケを求めるのは間違っているのか(『マジンガーZ / INFINITY』諸々顛末記)

昨年夏。おそらくTwitterだったと思う。
あの『マジンガーZ』が完全新作の映画で甦る。その応援応援のための巨大マジンガーZを作ろうという企画がクラウドファンディングのCAMPFIREで立ち上がった、という情報を得た私は、特に深く考えず、これに乗っかっておけば映画が最速で見られるのかも知れないと思い、その「特別先行試写会にご招待」付のコースに申込をした。
これまでも何度かクラウドファンディングの企画には資金提供を行ってきたが、正直本当に「支援する」という立場で私財を供出(というほどオーバーではないが、自分としてはそんな感じ)してきたので、リターンについては何も手にする必要はないと思ってたのですが、このマジンガーZ企画で初めてリターン目当ての商業ベースに乗っかったクラウドファンディングに手を出した、ということになりました。
ぶっちゃけ、「クラウドファンディングってネット乞食だよね」って思ってる私にとっては、大手の企業とかがクラウドファンディングで資金を集めるって、そんなズルいことしなくても正直に商品売ればいいのに、と思うところではあったのだが、なぜかいともたやすく『マジンガーZ』というおっさんホイホイにまんまと乗っかってしまったのである。うーん、ちょろい私。だって、好きなんだものマジンガーZ。
で、結果的にはそのちょろさ故に振り回されることになったのですが、まあなんというか、良い勉強になりましたし、貴重な体験もさせていただいたので、結果オーライってことにしておきましょう。

(1)特別先行試写会
そもそもこの「最速で見られるだろう」ということで協力したクラウドファンディングだったのに、世界最速はイタリアだし、日本最速でのジャパンプレミアが終わっても試写会の連絡来ないし。
クラウドファンディングを企画した東映さんの連絡の杜撰さにやきもきさせられ「"先行"にならなかったらどうするんじゃー!」と思いましたけど、なんとか、公開2日前に観られることに。それも東映本社の試写室で。私の座った斜め後ろで過日、山本美月さんも観たんだって(https://lineblog.me/yamamotomizuki/archives/67141112.html)っていう話を聞いたりもしましたが、まあこの試写室に入る機会なんざそうそうないでしょうから、それはそれでホント良い経験だったと。
試写なんで、すぐに本編始まると思ったら、「NO MORE 映画泥棒」が先に上映されたのには笑いました。あれって必ず焼き込んどかなきゃいけないものなのかな。
ちなみに、試写室はそんなにスクリーンも大きくなかったので、思い切って一番前で観ました。良かったですね。普通のスクリーンって言うより、ホワイトボードのテカリがないヤツみたいな感じの映写板だったので、とてもキレイで、ある意味デカいテレビ観てるみたいとも思いましたけど、元々がTV作品ですし、それはそれで懐かしさも含めて、私的には映画はすごく気に入ってしまいました。映画そのものの感想はこちらに。

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上映後に、映画のプロ
デューサーをされた金丸裕さんのスタッフトークショーっていうか、一人語り。この映画を作るに至った流れとか、意外な見どころとか、アフレコの際の裏話とか、他の所でも語ってる内容もあったと思いますけど、このプロデューサーさん、慣れてるのかなんなのか、よくしゃべるしゃべる。時間オーバーもしてしゃべってくれて、面白い話もたくさん聞けて、これだけでクラウドファンディング分の価値はあったと思えました。
おかげでプロデューサーさんと一緒に写真も撮ったりして満喫しました。


でもさ。クラウドファンディングについてもう一言言っておくと。
リターンの特典。
※『劇場版 マジンガーZ』 スタッフトークショー付特別先行試写会にご招待!
※CAMPFIRE限定【ロケットパンチシート】にてご鑑賞!※都内にて公開日前後で開催予定
って2行に分けて書いてあって、これが同じものですって言われたのは、ちょっとどうだろうと思いましたよ。
そもそも私もまともに読んだりしてなかったのも悪いけど、CAMPFIREでのクラウドファンディングって、Twitterアカウントとか公式サイトのURLは書かれてるけど、主催者とか企画者をちゃんと書かれてないんですよね。連絡もCAMPFIRE上のメッセージ機能を使うだけで、相手が誰かよくわからない。まあそこに金出すヤツ(私)も頭おかしいんですけど、そもそもそういうの商取引において、おかしくないか?ってのは仕組み的にCAMPFIREにツッコみたいです。クラウドファンディングは商取引じゃないって言うんでしょうけど、最近CAMPFIRE見てると、ホント企業が商品作るのにお金集めてたりするの多くて、売る自信がないからクラウドファンディングですか?みたいなのばっかりになってるんで、「特定商取引法に基づく表記」は必要なんじゃないかと思います。



(2)初日舞台挨拶
たまたま公開上映初日の1月13日(土)がお休みだと仕事のシフト公開と共に12月初旬に分かったので、試写会も先行で見られるかどうか分からない状況により、「これは初日舞台挨拶付上映会でも見ねばなるまい」と思って、抽選が始まる日にしっかりと応募しました。でもこういうのってだいたいプレミア化するんで、時間的に重なってない3上映分を申し込んでどれか当たればいいなあ状態にしてたら、なんと3回分とも当たるというか、そもそも抽選になってないんでしょってことに。3回も同じの観るのもなあ・・・って思えて、多少でも手軽く売れるモノならリリースしようと思っていたのに、ネットを調べてても全然「欲しいです」みたいな情報もなく、「えーい、この際だから3回とも見ちゃえ」ってことで、人生初、1日で3回同じ映画を観ることに。
ってか、だいたい私映画館で映画観るのって、1回だけなんですよ。よほど気に入っても2回。あとはDVD買えばいいしとか思っちゃう方なので、1日でというだけでなく、3回も同じ映画を映画館で観ること自体が初でした。しかも舞台挨拶付で。
舞台挨拶とか、舞台トークショーのあるのはこれまで何度か観たことあるんですが、今回の丸の内TOEIは初日の初回ってこともあって、登壇者が豪華な上に、メディアの取材とかも入ってて、そういうのは初めてでした。

で。この初回上映もちょいとトラブルっていうか、物販に問題がありまして、上映前にパンフレットとかグッズ購入の列がすごい並んでるのに、東映さん、スタッフの増援もせずに放置。だから時間がかかるかかる。途中からパンフレットだけの人を別にしてさばいてたけど、時既に遅しで上映開始に間に合わなかった人も。
私もその一人で、私はとりあえず1回観てるし、たまたま席が1階最後列の通路すぐ傍で入口近くだったので、すぐに着席して最初のアヴァン部分にちょこっと間に合わなかった程度だったけど、人によってはオープニング途中くらいまでかかってました。だからかなり憤ってた人も。あれも東映さん、もうちょっとどうにかすればよかったのに。
(ちなみにパンフレット自体早々に売り切れたらしく、その辺の計画性もどうなんかなと思いましたね。)

で、肝心の本編上映が終わり、舞台挨拶。
舞台には、先に主要キャラである、兜甲児役の森久保祥太郎さん、弓さやか役の茅野愛衣さん、LISA役の上坂すみれさん、兜シロー役の花江夏樹さん、あしゅら男爵男役の宮迫博之さんと映画の監督である志水淳児さんが上がり、続いて主題歌を歌う水木一郎さんと、ある意味シークレットゲストというか、急遽決まったという原作者の永井豪さんが登壇するという形。
メディアも入っているのでみなさん大人しく司会の方の質問に回答されていたんですが、水木一郎さんのところで「主題歌を・・・」ってことになって、まあ上映に先立ち歌詞カードも配られてたのでお約束だったんですが、これはさすがに大盛り上がり。私も歌詞カード見なくても歌えるし、そういう大きな子ども達が多数だったと思います。

挨拶からスチール撮影、そして動画撮影と続き、ここでも水木一郎さんことアニキはおおはしゃぎ。なんと御年70歳ってのに驚きましたが、やっぱりその45年前のTVアニメの歌を今も歌い続けていられるってのは最高の気分なんでしょうね。こちらもよくTVで映画の宣伝で使われてる大好評上映中ってこうやって録られてたのかってのが味わえて面白かったです。

が、この初回挨拶で自分が思ってたより時間がかかったというか、そういうスチール撮影とか粛々とやるのを想定していなかったので、終わり次第で即行飛び出し、次なる会場へ。舞台挨拶自体は2回目、丸の内TOEIで上映前挨拶もあったんですが、そちらは申し込んでなくて、私が申し込んだのは新宿バルト9の11:30の上映後の分ってことで、初回挨拶が終わってからなんとインターバルが30分もない!って状況でしたが、そういう可能性も考え、電車の乗車位置とか地下鉄の出口とか調べてたので、なんとか間に合い、今度は最初からちゃんと映画を見ることが出来ました。
同様に続々と駆けつける人も何名かいたので、同じようなことをしてる人もそれなりにいたみたいですね。
席がB列で、舞台挨拶があるためかA列は空席になってて、バルト9はすごい大画面だったので、迫力のある映像を観られましたよ。観る位置が変わればまた映画の見方も変わるし、それはそれで面白いと気が付きました。

そして上映後の舞台挨拶。今度は、主要キャストの兜甲児役の森久保祥太郎さん、弓さやか役の茅野愛衣さん、LISA役の上坂すみれさん、兜シロー役の花江夏樹さんの4名。最前列ってことで、とってもよく見えました。上坂すみれさんのスカートがうさぎが転げ回ってる柄ってのもよく見えて、うさぎストととしてはそういうところでも感動してたり。プチ茅野さんファンとしては、間近で観られて良かったし。ああ、思えばジャパンプレミアのあった12月3日は私も茅野さんと同じく、ジャパンプレミアには行けずに「さえかの♭フェス」にいましたよ、という妙な同志感を感じてたり(キモッ)。
あと内容的にも、初回と同じようなこと話すのかなと思ってたら、司会も初回の方と同じだったというのもありましたが、初回の内容を受けてどうだったかなどの話もあったり、さすがエンターテイメントってところで、きっと初回を観てもまた2回目も楽しめるという構成になってて、やるもんだなあって思いました。

そして休憩を挟んで、3回目。こちらは上映前の舞台挨拶ということで、ネタバレにならないように話を持っていったりしてましたけど、それ故に映画に関係ない話に転んじゃったりして、ちょっと好不評が分かれる感じになってましたね。でも「映画を初めて観る人」って手を上げさせたら、半分くらいしか上がってなくて、もう試写会とかこの日の舞台挨拶を私のようにハシゴしてる人が結構な人数いることが分かってしまいました。私の隣にいた人達も、先の挨拶を観てたらしい話をしていました
ただ声優さんのファンだけな人もいたのか、舞台挨拶が終わったら席を立って出ていく人も何人かいたのですが、あれはあれで作品に対して失礼だなって思いましたね。ていうか、マジンガーに失礼。やっぱり何度目であっても作品も観ていかなくては。
で、この3回目の上映は中段の真ん中寄りの席で、映画を観るにはベストポジションって感じの席で、これまた試写会も含めて前3回分とはまた違う見方が出来る席になって、結果的にこの日3回観た分、全部をきっちり堪能できました。まあ映画そのものを気に入ってたから、なおさらちゃんと観れたんですけどね。

こんな1日3回、しかも舞台挨拶付なんて、きっと2度とないとか思いましたけど、意外なほどに面白かったので、また何かで挑戦するかもしれません(笑)


(3)MX4D
そして、今日1月18日、5回目の鑑賞。元々こんなの予定してなかったんですが、試写会の時にプロデューサーさんが「4Dの上映もお勧めです。4DXはエンタメ感を追求し、MX4Dはパイロット兜甲児になった気分を味わえます」って4D上映が2パターンもあるというそのこだわり感を試したくなって、そもそも4Dをまだ味わったこともないし、でも財布はINFINITYじゃないからどうするべ?って一瞬躊躇したけど、たまたまTOHOのシネマポイントが1回タダになる分溜まってたことを思い出し、それなら大した出費もなく観られるじゃん、MX4Dで兜甲児になれるんじゃんってことで行ってきました。
で。兜甲児感というのはちょっと違ったけど、思った以上にガンガン動く。ルストハリケーンはもっと風当たってもいいかなと思ったけど、光も色とりどりにピカピカ光るし、画面横から煙も吐くし、場面によっては匂いも出てくるし、背中もボコボコ当たったりと、もうホント、結構落ち着かない(笑) 落ち着いて観られないので初見で4Dはお勧め出来ないですけど、2回目以降は物は試しの4Dもありだなって思いました。でもやっぱちょいとお高いのは勘弁かなw。

っていう感じで、図らずも『マジンガーZ / INFINITY』をすでに5回も観てしまって、ちょっとお腹いっぱいな感じにもなってしまいましたが、何度も同じ映画を観る人の気持ちも初めてわかったかな、という気はします。
そして、たぶん円盤が発売になったら買っちゃうんだろうな、と思います。
もうホント財布がINFINITYだったらいいのになー。

あ、そうそう。
東映の方。問合せしている、「字幕上映ってどうなってますか?」に対して結局返事がないんですが、それだけちゃんと教えてください。
いろいろ対応が後手に回ったことに関して「マジンガーZに罪はない」って言ってましたけど、そういう対応もきちんとすることが作品に対するリスペクトになりますので。

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このページは、zyoyatakuが2018年1月18日 20:49に書いたブログ記事です。

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